海外映画(洋画)15選を利用した英語学習をおすすめする理由!

洋画
記事カテゴリー

まず、はじめに。

英語は世界中に多様にある言語のひとつで、人がコミュニケーションを取るための手段のひとつです。「今さら、何当たり前のことを言ってるの?」と思われたかも知れませんね。けれど、私はここに「英語を学ぶ」ことの大切な意味があると思っています。

さて、一方で、「海外映画は英語の勉強に役に立つ」と耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。それは確かにその通りであり、同時にその言葉通りのものではありません。

ピックアップしただけでは今ひとつ繋がらないようなこのふたつのポイント。

今日は、まず「英語を学ぶこと」についてその一端を少し振り返った後で、海外映画を英語学習に役立てる理由と方法についてお話をしたいと思います。その上で、皆さんの英語のレベルや、目的によって私がお勧めする海外映画の15選をご紹介します。

海外映画(洋画)15選が気になる方はこちらからジャンプして確認してください!

英語は「勉強」する?学んで、身につけましょう

世の中には英語を勉強するための教材や、勉強方法をお勧めする記事がたくさんありますね。この記事もそんな中のひとつです。もちろん、子どもの頃から使っている日本語とは違う言語である英語ですから、勉強することは当たり前で、むしろ、それに終わりはないと言っても過言ではありません。

けれど、英語は言葉。
言葉とは、そもそも人の話を聞いたり自分の思いを伝えたり、誰かを理解したりという、周りの人たちとコミュニケーションを取るために存在しています。また、新しい何かを知りたい時に、その可能性を大いに広げてくれる大切な道具です。

日本語と同じ、人が日常を暮らすのを助けて、新しい世界を見せてくれる頼もしい味方なのです。

そうは言っても、小学校や中学校から始まって、いつも勉強をして来た英語。入試や就職試験、実際のビジネスの場などで高い能力を求められ、各種英語検定で結果を出すことを求められる現実があるのも事実。それ相応の努力が必要とされています。

けれど、同じ勉強する、でも意識の持ち方は私たちの自由です。試験であれば試験用の、ビジネスであればビジネス用の様々な形の道具があり、それに合った道具の磨き方があります。楽しみ方もあります。

無機質な教科の勉強というよりも、知って学んで、身に着けるという視点に立って、もっと英語を身近に感じてみませんか?

近道も楽な道もない、けれど苦しい道ばかりでもない

英語が数学や科学などと異なるのは、常に変わっていく動態的なものだということです。

言い回しやフレーズも時代と共に変わり、新しい言葉がどんどんと増えていくのは日本語と同じです。さらに、アメリカ英語やイギリス英語の違いを始めとする、地域性や文化も大いに含む言葉ですので、なかなかに複雑です。

そんな背景を管理するためにルールが必要となり、それが文法です。ルールを知らないとゲームは出来ませんね。系統立てて学ぶ必要があります。「聞くだけで英語が身につく」「楽々簡単に英語を勉強」と謳う教材もありますが、あなたが身に着けたい英語のレベルによって変わります。

ちょっと大都市に立ち寄るだけの旅ならば簡単な地図で十分でも、田舎の街をひとり歩きしたい時には、詳細な地図が必要ですね。それと同じで、確かにがんばって「勉強」しなければならないこともありますし、学びたいのであれば、それに終わりはありません。

けれど、学ぶことで得られるかけがえのない宝物もあります。
相手の言っていることが分かった時、思いを伝えられた時、笑顔を交わせた時、英語の本を読んで感動した時、海外映画を観て心が震えたとき。人とのコミュニケーションの大切な相棒が与えてくれる喜びは何にも代えがたいものです。

英語検定を受ける時にはそれに対応した「勉強」を、ビジネスで使う時には、ビジネスに合ったフレーズを磨けばいいだけで、それが英語を学ぶすべてではありません。「英語学習」を見る時、その視点は無限大に様々です。

焦ることはありません。必要に応じてひとつずつ身に着けていきましょう。

海外映画を、「英語を学ぶ道のお供」に使おう!

海外映画を英語の学習に使う場合、各種試験対策や英語でのビジネスミーティングへの準備に視点を置いてはいけません。残念ながら、その視点ではあまり強力な味方にはなってくれません。

海外映画は生きた人々の交わす言葉の宝庫です。様々な思いを伝えて知るための言葉にあふれています。そんな言葉を学びたい時に最高の相棒のひとりになってくれるものです。

そして、もうひとつ、海外映画が持つ効果があります。それは、どんな視点でもいいのですが、「英語を学習する」道を照らす光になることです。生きた言葉にふれて、楽しい思いや様々な感動と一緒に英語の言葉を聴くことで、英語と一緒に感動を心にためることが出来ます。

また、登場人物の人生を体感して、その人の英語を体感することで、言葉を分かりたい思い、伝えたい思いが生まれます。それは、英語を学んでいくためのモチベーションを生み出してくれます。

試験勉強がうまく行かなくて落ち込んだり、ビジネスでうまく英語が使えなくて頭を抱えた時。
英語の学習を投げ出すのではなく、映画を観て視点を変えてみましょう。そのための頼れる友人のひとりとして、きっと「分かりたい思い」をよみがえらせて背中を押してくれます。

具体的にどう学ぶ?海外映画を「学習」使う方法

モチベーションを維持し、学びたい思いを支えてくれるというだけであれば、そのまま観るだけでもOKですが、せっかくなので、海外映画で使われている生きた言葉や表現・フレーズを自分の中に落とし込んでみませんか?自分のものにすることで、さらに言葉の世界が広がって行きますよ。

不思議なもので、言葉が言葉を呼んで、新しいフレーズを聴いた時にもすっと頭に入って来る効果もあります。そのためには、ちょっと「がんばって」みましょう。海外映画を学習に使うためには、大原則として何度も繰り返し観ることが大切です

まずは内容・映画の世界を楽しみながら把握しましょう。

現在の英語のレベルによって、日本語字幕付きでも英語字幕でも構いません。無理して字幕なしで観るのではなく、内容を把握して楽しみましょう。ただし、日本語吹き替えでは観ないことが大切です。最初に日本語で聴いてしまうと、英語音声を聴いた時に無意識に日本語と比較してしまうからです。

英語字幕でフレーズを目に入れながら耳で言葉を聴きましょう

内容を把握したら、英語字幕でもう一度観ます。その際には、耳から聴こえてくる英語の音声と目で見る字幕を合わせることに意識を集中します。目と耳の両方で英語のフレーズを体に通す感覚です。

フレーズを徹底的に学びましょう

気に入ったシーンや使ってみたいフレーズなどがあったら、一時停止を使って英語の字幕から書き取ってみましょう。フレーズの意味が分からなければ辞書で調べてみるなど、そのフレーズについては徹底的に勉強します。その上でフレーズの場面を再生しながら、音をもう一度聴いたり、オーバーラッピング(フレーズの上にかぶせて発声する)してみましょう。上級者の方はシャドーイング(フレーズの少し後から続けて発声する)してみるのもお勧めです。

最後にもう一度、楽しんで観る!

仕上げに、もう一度全編を楽しんで観ましょう。1~3に続けることがお勧めですが、ちょっと見飽きて苦痛になってしまっては意味がありませんので、しばらく時間を置いてからでも構いません。

この仕上げの過程も大切です。なぜなら、最後を「お勉強」ではなく、映画を楽しんで終えることで、良い思いを残すことが出来るからです。

どんな時に何を観る?私がお勧めする海外映画15選!

さて、ではどんな映画を観るとより効果的に学べるでしょうか?

自分の好きなジャンルの映画を観ることをお勧めしますが、残念ながら「学習」には向かないジャンルもあります。

例えば、アクションシーンばかりでセリフの少ないもの、字幕で観ても今ひとつ意味が分からない難解な言葉が続く法廷ものや医療もの、映画の世界だけで通じる造語が多いSFやスラングの多すぎるコメディー、または言葉が古い古典作品などは、「学習」という観点からはお勧めしません。

ただし、同じアクションや法廷ものでも、登場人物同士のエピソードが多い、日常の言葉のやり取りが多いものや、古い映画でも言葉遣いの上質なものは大丈夫です。

ここでは、私がお勧めする海外映画を15本ご紹介します。レベル別にしてありますが、同時にその時々の気分や好みで参考にしていただけたらと思います。

英語初中級者向け&リラックスして、ホッとしながら英語を学びたい時

英語初中級者の方には、アニメーションやストーリーが複雑ではないコメディー、素直なラブストーリーがお勧めです。アニメーションは元々子どもを対象に作られていることから、きれいで分かりやすい英語が使われており、スラングも多くありません。

素直で明るいラブストーリーやコメディーも、ストーリーラインが分かりやすいこと、日常会話のいろいろなフレーズを聴けること、何より身近に感じられることから、そこで使われている英語自体も身近に感じられるというメリットがあります。

初中級者さんだけでなく、上級者の方にも、明るく前向きな気持ちで英語を自然に学びたい時にはお勧めです。

『チャーリーとチョコレート工場』 
(原題: Charlie and the Chocolate Factory)2005年

ティム・バートン監督とジョニー・デップ主演による、1971年『夢のチョコレート工場』のリメイク版。夢を増やしてパワーアップしました。

【大まかなあらすじ】 

貧しい家に両親と4人の祖父母と暮らすチャーリーは、心優しく家族思いの少年です。お父さんも失業し、日々の食べるものにさえも困っている家族の中で唯一の希望の光です。
そんなチャーリーが楽しみにしているのが、年に一度、誕生日にだけもらえる1枚のチョコレート。
今年は、いつもと違うわくわくが待っていました。再開したばかりの伝説的なチョコレート工場「ウォンカ・チョコレート」が、チョコレートの中に5枚のゴールドチケットをしのばせていて、それを引き当てた子どもたちを工場へ招待してくれるというのです。

「僕に当たるわけないよね」あきらめの思いと共に、それでも期待せずにはいられないチャーリー。その一方で、あらゆる手段を使ってゴールドチケットを手に入れようと争奪戦を繰り広げる子どもたち。4枚のゴールドチケットの行く先が決まった後、最後の一枚は・・・なんとチャーリーの手に!

招待日当日、以前工場で働いていたというおじいさんに付き添われて、ドキドキと工場に向かったチャーリーの前に現れたのは、何とも個性的な4人の子どもたちと、さらにおそろしく個性的で人づきあいが苦手な変り者のウィリー・ウォンカ、その人でした・・・。

現代のおとぎ話のようなストーリーが、ティム・バートン監督ならではの映像と独自の雰囲気の中で繰り広げられます。ジョニー・デップを始めとする名優たちの演技が光り、英語も聴きとりやすいお勧めの映画です。どこか奇妙で、楽しくて、どこか切ない、子どもも大人も楽しめる作品です。

<アニメーション&ミュージカル>

『トイ・ストーリー』 
(原題: Toy Story)1995年

様々なキャラクターのおもちゃたちのわくわく楽しい冒険と、持ち主の子どもたちとの友情や愛を描いたディズニー映画の大ヒット作です。

【大まかなあらすじ】

気のいい明るいカウボーイ人形のウッディ。持ち主のアンディの一番の親友で、他のおもちゃたちの中でも特別な存在です。いいヤツながらちょっと鼻高々でもあるウッディに強力なライバルが現れます。アンディの誕生日プレゼントとしてやって来た、最新型のおもちゃ「バズ・ライトイヤー」です。あっという間にアンディのお気に入りの地位を奪われ、バズに焼きもちを焼くウッディ。

そんなある日、事件が起きます。ハプニングからバズが「おもちゃ殺し」で知られる少年シドに捕まってしまい、ロケット花火をつけられて爆破されそうな危機・・・おもちゃたちはバズを助けることが出来るのでしょうか?そして、ウッディ、バズ、アンディの三角関係は(??)・・。

CG映像の見事さ、声をあてたハリウッドの名優たちの素晴らしい演技、そして楽しくワクワクする冒険コメディーながら、心のつながりや愛情を深く描いた切ないストーリーで大人気シリーズになりました。シリーズ4の製作も決まった作品の、はじめの一歩です。

『SING シング』 
(原題: Sing) 2017年

かつては街中の人気を集めていた大劇場。今では閑古鳥が鳴き、閉鎖の危機に!

【大まかなあらすじ】

街の唯一の大劇場では、昔は毎晩数々のショーが繰り広げられ、華やかできらびやかな幸せの象徴でした。それが今では変わり果てた姿。魅力を失い(資金も失い)誰も見向きもしません。そんな劇場に光を取り戻しよみがえらせたい、と、劇場支配人のバスターは、何とか大ヒットとなる興行を生み出すべく奔走しますがなかなか思うように行きません。

そんな彼が思いついたのは、(低予算で)才能豊かなシンガーやダンサーを集めて、(低予算で)誰もが楽しめる一大ミュージカルを作り、お客さん(と収入)を集めることでした。

さっそくオーディションを始めた彼の前に現れたのは、有象無象の「タレント」たち。それでも、その中には、様々な事情を持ちながらも個性的できらめく魅力を持つ宝石の原石たちを見つけたバスター。

けれど、そんな彼らに次々に起きる問題やハプニング。それらを乗り越えて、果たして劇場は復活出来るのでしょうか?

登場するのはみんな動物たち。それぞれのキャラクターの個性を見事になぞらえた動物たちに笑顔になります。フランク・シナトラからビートルズ、ジプシー・キングス、デヴィッド・ボウイ、テイラー・スウィフトなどの名曲が全編を通して華やかに繰り広げられ、声優にはスカーレット・ヨハンソンやマシュー・マコノヒーなどの名優をそろえた、楽しくて感動のミュージカル・アニメーションです。

<ラブストーリー>

『ローマの休日』 
(原題: Roman Holiday) 1953年

あまりにも有名で、あまりにも優しく上品な、切ない恋物語です。

【大まかなあらすじ】 

欧州親善のために、ヨーロッパ各地を訪れていたアン王女。自分の王女としての役割や立場はよく分かっているけれど、「決まりきった言葉にいつもの笑顔」をと、周囲から期待を寄せられることに息苦しさも感じてしまいます。そんなある日、ローマで精神不安定になったアン王女。精神安定剤を飲んでも眠れず、それならば、とこっそりとホテルを抜け出し思い切ってローマの夜の街にひと時の散歩に出かけるのでした。そんな彼女と偶然出会ったのは、アメリカ人記者のジョー。

ただの世間知らずの娘と思っていた少女がアン王女と気づき、何とか大スクープを狙おうともくろみますが・・・。

誰もが一度は観たことがあるのではないでしょうか。身分違い、立場違いのふたりの間に生まれた、淡くてはかない、そして温かく純粋な恋の物語です。

古い映画ですが、アン王女とその周りの人たちが話す英語は上流階級の上品できれいな言葉です。ジョーや同僚の新聞記者たちも荒い言葉遣いはせず、全編を通して分かりやすく質のいい英語が多く使われていてお勧めの作品です。

『ノッティングヒルの恋人』 
(原題: Notting Hill) 1999年

現代版の『ローマの休日』?アメリカの人気女優とロンドンの小さな書店経営者のラブストーリーです。

【大まかなあらすじ】

ウィリアムはロンドンのノッティングヒルで小さな本屋を経営する青年。心優しい彼には友人も多く、自分の好きな仕事が出来て、平凡でも幸せな日々を過ごしています。それでもどこか満たされない思いがあることも事実。

そんなある日、偶然彼の本屋に入って来た美しい女性客。彼女を見て、ウィリアムは自分の目を疑います。それは、ハリウッドで活躍する大スターのアナ・スコットだったのです。

偶然が偶然を呼び、ふたりの間に生まれた奇妙な交流。言葉を交わし思いを伝え合う内にお互いへの理解が生まれ、友情が育っていきます。ふたりがそれぞれに抱えていた孤独をお互いでなら補うことが出来る、それに気づいた時、ふたりの思いは愛情へと変わって行くのでした。

立場があまりにも違うふたりのすれ違いやハプニングなどからなかなかスムーズにいかない恋物語を、ウィリアムの友人たちと一緒にハラハラ見守りながら、見終わった後に優しい気持ちになれるラブストーリーです。

登場人物が多様で様々なバックグラウンドの英語が出てきます。イギリス英語とアメリカ英語の両方が聴けることもポイントのひとつ。分かりやすいストーリーで複雑な言い回しが少ない点もお勧めです。

英語中上級者向け&今日はもう少し積極的に英語を学びたい時

英語中上級者の方には、ストーリーが少し込み入った、見ごたえのある映画をお勧めします。

登場人物が多様かつそれぞれがストーリーにちゃんと絡んでくるタイプの映画は、自然に言葉が量、種類共に増えるため、積極的にいろいろ聴いてみたいという方にお勧めです。それでも、同時に内容が分かりやすいことが大切なポイントです。

明るい思いを残してくれるラブストーリーや温かい感動を与えてくれるハッピーエンドのストーリーを楽しみましょう。

『ターミナル』 
(原題: The Terminal) 2004年

意思が通じないジレンマから少しずつ分かり合えることへの喜びが広がる感動のストーリーです。

【大まかなあらすじ】

東欧の小国クラコウジアからアメリカにやって来たビクター。いざ入国、という時に、故国でクーデターが起き、彼のパスポートは無効になってしまいます。無効のパスポートでは入国も出国もすることが出来ず、故国の現状に胸を痛めながらも途方にくれるビクター。
彼にはアメリカでどうしても果たさなければならない目的があるのです。そのためにやっとやって来たアメリカ。

ビクターを救い、そして同時にがんじがらめにしたのが「空港」という場所でした。空港のターミナルにいる限りは国籍がなくても構わない、つまりそのままとどまることが出来るのです。先は分からないながら何とかアメリカに入国するチャンスを待って空港に居続けることを選びます。

言葉が分からない彼に冷たく当たる人やバカにして気味悪がる人たち、だまそうとする人たちがいる一方で、ビクターの誠実でユーモアのある人柄に、優しく接してくれる人たちもいます。いつしか味方になってくれる人たちも増え、そして心を通わせられるひとりの女性との出会いも。そして・・・。

トム・ハンクス演じる主人公が英語を話せないという設定のため、全編を通して言葉が比較的はっきりと発音されるのがお勧めのポイントです。

最初は言葉がまったく分からない状態から、少しずつ分かり始め周囲の人たちとコミュニケーションを取れるようになって行く姿に、ストーリーに感動しながら英語学習のモチベーションが上がります。

『プラダを着た悪魔』 
(原題: The Devil Wears Prada) 2006年

これって私のことかも?私の側にも「悪魔」はいる!共感しきりのファッションビジネス・コメディーです。

【大まかなあらすじ】

地方からジャーナリストを夢見てNYに出て来たアンドレア。生真面目でファッションに全く興味のない彼女が面接に行ったのが人気ファッション雑誌の『ランウェイ』でした。そこでアシスタントとして経験を積めばどんな企業にも入れると聞いて、ついつられてしまったのです。野暮ったいアンドレアは面接でもみんなにバカにされてへこんでしまいます。けれど、なぜか結果は合格。

意気揚々と慣れないファッション業界での仕事へ乗り出すアンドレアでしたが、そこで待ち受けていたのは、業界一厳しく、リスクエストは「悪魔的」。きまぐれにアシスタントを振り回すミランダでした。

プライドをズタズタにされ落ち込みながらも、持ち前の根気と負けん気でミランダについて行くアンドレア。次第に仕事ぶりや能力をミランダに認められ、いろいろな仕事を任されるようになって行きます。けれど仕事が楽しくなって、がんばればがんばるほど人間関係が空回り。周りの大切な人たちとの関係もぎくしゃくし始め、最初はうまく行っていた同僚との関係にも暗雲が。そんな時・・・。

仕事を持つ人なら誰でも経験しそうなエピソードがいっぱいで、時に苦笑しながら、時に身につまされながら、アンドレアだけではなくいろいろな登場人物のそれぞれの立場に共感できるのではないでしょうか。使われているビジネス用語も役に立つものが多いので、英語字幕などでチェックしてみても良いでしょう。

使われている英語のレベルやスピードの速さなどから、中級者にはちょっと難しく感じることもあるかも知れませんが、繰り返して観る回数を増やすなど、ぜひチャレンジしてみてください。

<ラブストーリー>

『ラブ・アクチュアリー』 
(原題: love actually) 2003年

19人の老若男女が紡ぐ9本の「ラブストーリー」がオムニバスで繰り広げられます。

【大まかなあらすじ】

クリスマスを間近に控え、少しずつ華やいだ空気に包まれて行くロンドン。その中でも人々はそれぞれの日常を暮らしています。それぞれの小さなドラマを心の中に隠して。

秘書との恋に悩むイギリス首相。同僚にずっと片思いしている女性に、親友の結婚式が憂鬱で仕方ない男性。最愛の妻を亡くし悲嘆にくれる初老の男性と、ぎくしゃくしながら家族愛を伝えようとする義理の息子など、立場も思いもそれぞれです。映画の序盤ではそれぞれかかわりのなさそうなストーリーが、映画が進むにつれどこかでつながり合い、影響し合って展開していきます。その様子は見事で引き込まれます。

登場人物のバックグラウンドなども丁寧に描かれた上質の映画。ほんのりと泣けます。

ロンドンが舞台のイギリス映画ですが、アメリカ英語、イギリス英語、アイルランド英語などの様々なアクセントや言い回しを聴くことが出来るのもお勧めポイントです。

<ミュージカル>

『ヘアスプレー』 
(原題: HAIR SPRAY)

太っちょでぱっとしない、学園ヒエラルキーの底辺にいる女子高生のシンデレラストーリーです。

【大まかなあらすじ】

黒人への人種差別が残る年代を背景に描かれたストーリーです。主人公のトレイシーは黒人の女の子。太めでイケてないと高校でも学園ヒエラルキーの最底辺にいて、意地悪をされることも少なからずありますが、持ち前の明るさと前向きさとバイタリティで楽しく毎日を送っています。

歌とダンスとおしゃれが大好きなトレイシーが憧れているのが、地元の人気のTVショー「コーニー・コリンズ・ショー」に出演しているダンスアイドル、リンク。いつか番組に出てリンクと踊りたい!そんな夢を描いています。

そんなある日、トレイシーの夢がかなう日がやって来ました!友人たちとダンスをしているところを
憧れのリンクに偶然目撃され、コーニーの主催するダンスパーティーへ誘われたのです。ダンスパーティーで圧巻のダンスを披露したトレイシーをすっかり気に入ったコーニーに、番組のレギュラーに抜擢されます。リンクとの恋も何だか良い方向に進み始めた、そんな時・・。

「黒人差別」を扱いながらも、主人公の持ち前の明るさが暗い雰囲気を払拭し、心躍らせるミュージカルに仕上がっています。トレイシーの成長していく姿や周りとの関係に学ぶことも多く、社会問題について考えるきっかけにもなる良い映画です。高校生の生きた日常会話が学べる点もお勧め。少し早口なのでがんばって聞き取りましょう。

『グレイテストショーマン』 
(原題: THE GREATEST SHOWMAN)

伝説的エンターテイナーが、最高のエンターテイメントと周囲の人たちとの絆を作って行く物語です。

【大まかなあらすじ】

19世紀のアメリカ、貧しい身分の出ながら富裕層の良家の少女と恋に落ちたバーナム。必死に働きついには彼女を妻に迎え、家族を作ります。娘も生まれ幸せな生活でしたが、元来夢想家の彼は仕事が続きせず、やっと就職した貿易会社も倒産してしまうという運の悪さ。山師の才覚を使って資金を調達し、この世界の「奇妙なもの」を見せる博物館を作りますが、閑古鳥が鳴く始末です。

何とか家族を幸せにしたい、そんな彼が思いついたのは、奇妙は奇妙でも、「奇妙な人たち」を見せるショーを創り出すことでした。

このショーは当たりに当たり、大きな富を築いていくバーナム。ヴィクトリア女王にも拝謁し、世界の歌姫の興行も成功させ、順風満帆に見えたのですが・・・。

実在の興行師、P.T.バーナムの半生を描いたミュージカル映画です。
見世物や人種差別、詐欺行為など、タブーともいえるテーマを扱いながら、このミュージカルが感動を与えてくれるのは、まずは主演のヒュー・ジャックマンを始めとするキャストたちの圧巻の歌声と演技、ダンスパフォーマンスの素晴らしさがあげられます。

そして、始まりから終わりまで、テーマとして「家族愛」と「自分らしさを大切にする思い」「周りの人との心の絆」が貫かれていることです。圧倒されるような音楽や歌声、ダンスと、ほろりとくるストーリーに目も心も奪われます。ストーリー、英語ともに分かりやすいのもお勧めポイントですが、差別的用語も出てきますので、参考にする際には注意しましょう。

英語上級者向け&映画と英語の世界に入り込んで、しっかりと英語を学びたい時

英語上級者の方には、さらに高みを目指すために、映画が始まって終わるまでの時間に内容や言葉がぎゅっと詰まった密度の高い映画をお勧めします。

ストーリー自体のけん引力が強く、観ている内に映画の世界に引き込まれて、英語を聴いていることを思わず忘れてしまうようなタイプのものを選びましょう。映画を観終わった後に、意識しなくても英語のフレーズが体の中に残っているような作品たちをご紹介します。

『12人の怒れる男』 
(原題: 12 Angry Men) 1957年

陪審員室で交わされる密度の濃い議論。12人の陪審員の人生を感じます。

【大まかなあらすじ】

陪審員に選ばれて集まった12人の人々。職業も、経歴も経済状況も、そして出自も様々です。彼らが今回担当するのは少年事件。スラム街で自分の父親を刺殺したとされる事件です。大切なことは有罪か無罪かを全員一致で決めなければならないこと。最初はとても簡単に見えました。誰の目にも被告の有罪は明らか、それでいい。誰もがそう思っていました。ある陪審員のひとりを除いては。

「もしかしたら無罪なのではないか?」その疑問が生まれて心が揺れ動く陪審員たち。一方、いっそ事実とは関係なく、とにかくどうしてもこの裁判を「有罪」にしたい人たちもいます。理由はどうしても拭い去れない差別の意識や偏見、陪審員裁判の重要性を軽んじている者もいれば、被告人を関係の上手く行かない自分の息子と重ね合わせて凝り固まった者も。何とか無罪に動きそうな陪審員を説得しようと画策する者も出てきます。

正義と良心と信念と、差別意識と恨みと。いろいろな思いのはざまで揺れ動く陪審員たち。果たしてこの裁判の判決は?

登場人物のひとり一人の人生模様や人生観が目の前に繰り広げられ、観ている内に一緒に葛藤したり憤ったり、祈ったりと、息苦しくなりながらも目を離すことが出来ません。そして温かい心になって思わず涙が出て来ることも。登場人物と一緒に自分自身の内側を見つめ直すきっかけにもなる良質な映画です。

多様な登場人物の多様な英語の発音やフレーズ、単語の選び方などを学ぶことが出来ます。

『ソーシャルネットワーク』 
(原題: The Social Network) 2011年

Facebookの創始者、マーク・ザッカーバーグが世界最大級のSNSを立ち上げて行く過程を描いた作品です。

【大まかなあらすじ】

ハーバード大学の優秀な学生マークは、ある日彼女にふられた腹いせにと、軽い気持ちで自分の所属する寮の女性生徒にランキングをつけるサイトを立ち上げます。写真付きのサイトへのアクセスは爆発的人気。有頂天になるマークでしたが、これが大学中に知れ渡るとたちまち非難の嵐の渦中に叩き込まれてしまいます。

そんな中、マークのプログラマーとしての高い能力を買って、協力を依頼してくる学生たちがいました。ハーバードのネットワークアドレスを利用して、個人の写真やプロフィールを公開し、互いの認証を通して「友だち」となって交流する「Harvard Connection」を立ち上げようというのです。

マークはこのアイデアに飛びつきました。そして、協力する一方で自分の友人エドゥアルドを誘って、アイデアをそっくりまねした「The Facebook」を立ち上げ、リリースしてしまいます。アイデアの盗用だと憤る友人たちを尻目に、「The Facebook」はどんどんとネットワークを広げ・・・。

実際の法廷闘争にもなった、事実に基づいたマーク・ザッカーバーグのサクセスストーリーです。

狐とタヌキの化かし合い、友人への思いやりや正義の在り方なんてどこ吹く風というシビアなITビジネスの世界を描いていて、「心温まる感動の名作」ではありません。好き嫌いは分かれると思いますが、才能を持った人間がその実力をいかんなく発揮し、努力して成功を勝ち取って行く様子を見事に描き出したエンターテイメントです。

登場人物がとにかく早口で、IT用語、ビジネス用語がたくさん出て来る上級者向けの映画ですが、実際に使えるフレーズもあり、参考になります。

『ユージュアル・サスペクツ』 
(原題: The Usual Suspects) 2018年

謎の大物ギャング、ソゼ。正体不明の「影のボス」は身近にいる?一体誰?

【大まかなあらすじ】

常に容疑者として警察に連れて来られる5人の街の悪党たち、「ユージュアル・サスペクツ」。常連の容疑者たちです。それぞれにふてぶてしくも大胆、頭もよく度胸もあり、容疑者として連れてこられた拘置所で次の犯罪の相談をしたりする本当の悪党たちです。

そんな彼らがその存在におびえている「影の大悪党」がカイザー・ソゼ。

誰も直接会ったことはなく、居場所はおろか、顔も本名もまったく分からない謎の存在ながら逆らったものは必ず粛清される恐ろしい存在です。

ある日、カイザー・ソゼからの新たな犯罪の依頼が舞い込みます。その存在を内心では疎ましく思いながら、その命令に従わざるを得ない5人。計画が進む中で、カイザー・ソゼが本当は身近にいる誰かなのではないかという疑念が湧き上がります。カイザー・ソゼは一体この中の誰なのか?

犯罪の起きている時間軸と、6カ月後に行われている捜査の時間軸が交互に繰り返され、エピソードがつながり合いながら、なぞ解きをはらんで進んで行く様子にハラハラが止まりません。名優たちの、才能をぶつけ合うような卓越した演技、演出とストーリーの秀逸さに目が離すことが出来ません。易しい英語フレーズではありませんが、引き込まれるうちにしっかりと聞きこんでしまえる牽引力があります。

ラストを知ってしまうとおもしろみが半減する、という意見もありますが、ラストを知ってからどんな伏線があったのかを一つひとつ確認したくなってしまう、「復習」にも向いた名作です。

<ラブストーリー>

『ホワイトライズ』
(原題: Wicker Park) 2004年

ほんの少しのすれ違い、ほんの少しの切ない嘘。重なり合って愛し合うふたりを引き裂きます。

【大まかなあらすじ】

ニューヨークの広告業界で若手ビジネスマンとして成功を収めたマシューは、故郷であるシカゴに一時帰郷していました。ニューヨークで知り合った婚約者のレベッカを伴い、友人たちにも紹介し祝福を受けます。けれど幸せの頂点にいるはずのマシューの心は複雑です。なぜなら、シカゴには今も忘れることの出来ない、ある特別な女性がいるからです。

2年前のシカゴ。ニューヨークにビジネスチャンスを探して旅立つ寸前に友人の紹介で知り合ったリサという女性に一目ぼれしたマシュー。ふたりはたちまち恋に落ちました。一緒にニューヨークに行き、結婚しようとしていた矢先、大きなハプニングが起きました。リサが突然目の前から姿を消してしまったのです。

リサの消えた理由も分からず、彼女を見つけることも出来ず、マシューは仕方なく単身ニューヨークに渡ったのでした。

もう振り切ったと思っていた想いがシカゴに戻ることで蘇ります。もう昔のことだと割り切ろうとした時、マシューは偶然、リサによく似た女性を見かけ、必死で後を追います。追いつけそうで追いつけず、あきらめきれなくなった彼はリサを探すことを決意します。いつまでも引きずる思いに決別するためと自分に言い聞かせながら。

小さな情報を頼りにたどり着いたアパートメント。リサが住んでいるのではないかと思われる部屋をたずねると、そこにはリサと言う名の女性が住んでいました。けれど、それはマシューの知っているリサではありませんでした。それでも、どこかで会ったことのある面影に動揺するマシュー。リサであってリサではない女性は、実は、アレックスと言う名の女性でした。実は彼女は・・・。

全編を通して流れるのは、切ない恋心と哀しい嘘です。マシューのリサへの思いと、婚約者レベッカへの思いと嘘、リサがマシューの前から消えた理由と思い、アレックスの恋心がしかけた罠、友人ルークの恋。淡々としたリズムで進むストーリーの中で、偶然と小さな嘘が重なり合って登場人物たちをがんじがらめにします。過去の映像と現在のシーンが交互に展開されて、少しずつ謎が解けていく、ラブストーリーであり、サスペンスストーリーでもある優れた作品です。

Coldplayの名曲『サイエンティスト』の流れる中でのラストシーンには、涙が溢れます。

<ミュージカル>

『シカゴ』
(原題: Chicago) 2002年

アカデミー賞作品賞など数多く獲得したミュージカル。きらびやかなショー・ビジネスの弱肉強食!

【大まかなあらすじ】

浮気相手にだまされたことに怒りを爆発させ、殺してしまうロキシー・ハート。彼女の夢は憧れのヴェルマ・ケリーのように歌手になってきらびやかな舞台に立ち、注目を浴びることです。

スター街道をひた走るヴェルマ・ケリーは、ナイトクラブの看板ダンサーです。強気な性格と個性、圧倒的なダンスと歌声で客を魅了していましたが、コンビを組んでいた妹と自分の夫が浮気している場面に遭遇し、二人を殺害してしまいます。

そんな二人が刑務所で出会います。憧れのヴェルマに会えて喜ぶロキシーでしたが、女王様のヴェルマに冷たくあしらわれ次第に敵意とライバル心を募らせていきます。

一方のヴェルマは、高額の弁護料と卑怯なやり口で悪名高き敏腕弁護士のビリー・フリンの手で刑務所から出て、殺人の経歴を逆手に取って注目を浴び、もう一度スターの座に返り咲こうともくろんでいます。そんなヴェルマの計画を知ったロキシーは、自分こそその手を使って話題に上り、ショー・ビジネスの世界でひと花咲かせてヴェルマの地位を奪ってやろうと野心を燃やします。

そんな二人が人々の注目とスターの座をめぐって火花を散らしながら、周りの人たちを巻き込んで行く、虚栄と野心とマネーの中で力強くしたたかに生きていくふたりの女性の物語りです。

何と言っても、圧巻のダンスと歌の連続に引きつけられます。ストーリーも単純なようでいてしっかり書き込まれているので言葉も多く、見ごたえ、聴きごたえ、聞きごたえのある珠玉の作品です。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。海外映画を通して、私たちはいろんな人の人生を一緒に生きることが出来ます。それは、主人公だけでなく、その周りの登場人物との出会いであり、その人たちの暮らす世界を経験することでもあります。そんな出会いをつないでくれるのが英語という言葉です。

海外映画は終わりなき英語という言葉を学ぶ旅のお供。英語は海外映画を楽しむための相棒。この記事が、海外映画と英語の学習を楽しむ一助になれたら光栄です。

【2020年】ディズニー映画が英語学習におすすめの理由と学習方法!厳選40作品解説付
ディズニー映画が英語学習におすすめの理由と学習方法を、40作品の解説を付けて紹介...
【2020年】ディズニー音楽は英語学習に最適な理由!珠玉の名曲ランキング40選
ディズニー音楽が英語学習に最適な理由を、英検CPE合格を目指す私がどこよりも詳し...

コメント

タイトルとURLをコピーしました